「沖縄に行く前に恵美にあと一回でも会えるかな?」自分は主人と話していた。
「この暑さで電車、戸田市まではね。」首を振り始めました。「もちろん,恵美たちがこっちに来てくれるんだったら・・・」
だけど、あっちは小さい子がいるし。いや、私たちからお願いできないと、思った。でも、その週末に恵美から電話があって、月曜の朝、車でちょっとでも会いに行ってもいいと聞かれた。優聖は帰りに後ろの座席で昼寝出来るからということだった。
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沖縄に引っ越すため、何もかも処分していたので、家には何もないことを忘れていた。キッチンには、テーブルとイス一つだけ。折り畳み式イスは、処分されていた。部屋からデスクにあったイス2脚を出して、娘夫婦と自分の座る所を準備し、3歳の優聖君は、ママの膝に抱っこ、主人は、流し台に寄り掛かかってリラックスした。自分は優聖君をスケッチしたオリジナルをいくつか集めてプレゼントして、恵美と尚樹(旦那さん)にハワイから持ってきたお土産のマカダミア・クッキーを渡した。よかった。会えないまま沖縄に行っちゃっうことになったら、どうしようと、心配していた。公園で友達になれた、もと創価学会の人にコレあげなくて済む。
恵美たちが持ってきてくれたアイスクリームサンドを食べて、引っ越しの事などを話した。沖縄は、今の家よりちょっと遠くなるけれど、他の国に行っちゃうんじゃないから、冬休みでもおいでねと、優聖君に言った。帰りにおじいちゃん・おばあちゃんに「ハイ・タッチ」してくれたけれど、隣の部屋でニコニコしながらコンピュータ前に座っている敬真おじちゃんを、ジロジロ見ただけ。まだちょっと慣れてないみたい。戸田にある、優聖君の家に来たことないもんね。でも、沖縄の家には、いるよ。おいでね。恵美たちにバイバイした後、部屋のコンピュータのメールでビックリした。沖縄の姉からだった。「東京がスゴク暑くて戸田に行けなくなっているけれど、引っ越す前に恵美達に何とか会えるようにと、教会のみんなに祈ってもらっていたの!」
神を信じない人は、祈っても意味ない、答えが聞きたいと、議論するが、祈りの返事が来ると、嬉しいよね。神様、ホントにありがとう。