カラスたちが、「ダック」(あひる)と呼ばれることを、面白くないと思っている。一羽のカラスが自分のことを「飛べるブラック・カープ(黒い鯉)」と言い、コイの餌をよこどりしていた。そのため、その池のいきものたちはカラスのことを、「黒いあひる」と、呼ぶようになった。
あだ名はお前のせいだぞと、他のカラスに責められているカラス君。いいことを思いついて、餌をてにいれたはずなのにね。不満を感じる時、自分勝手に動くとき、よくあることだよね。
だって、あの震災で岩槻に来たのが2011年。あの時は、余震のため逃げる準備として片腕をバッグのストラップに通して寝たのを、覚えている。あれから13年待って、色々あったけれど、不思議な守り導きがあった。生活保護からは脱出し、子供は家庭を持ったり社会人になったりしている。あの並木の家も、もう無くなっているし、8月29日からは沖縄に引っ越すことになっている。これから、何があるのかな。やっぱり、自分のちえ・ちからでジタバタするのではなく、主に信頼する方が絶対いいのね。ブラック・ダックはいや。