「おじい、おじい」今日、古い写真を整理していたら、当蔵時代の家が数枚出てきました。ハワイから来たナガタおじいちゃまのための休憩部屋がその家にあって、その部屋には小さなドアがあったみたいです。ドアの下の方に節穴があって、ハイハイしかできない自分がここに指を入れて、お爺ちゃんを呼んでいたようです。親に叱られると、いつもここに逃げていたと、聞いています。
お爺ちゃんは、かわいそうに思った私を中に入れて、かわいがってくれて、自分は、そこで寝てしまったみたいです。勿論、目が覚めたとき、叱られたことは、すっかり忘れていて、これは、しつけにならないと、お爺ちゃんは言われていたみたい。
自分はお爺ちゃんが大好きでした。
今晩の夕ご飯で、あのナガタおじいちゃんを思いだしました。おかずは自分の作ったゴーヤチャンプルーだったのです。お爺ちゃんは、ゴーヤチャンプルーが食事のおかずになるとき、母が調理すると聞くと、あまり嬉しくなかったけれど、私が作ると聞くと、喜んでくれました。なぜかというと・・・
子供の自分は握る力が弱くて、調理する前、ゴーヤの苦みをあまり絞り出すことができない、おかずには残ると知っていたのです。おじいちゃんは、ゴーヤの苦みが好きでした。